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(第11話)全員でパーティー!(その1) 

現在、Vietnam Dairokuは、昼勤5名、夜勤5名をリーダー3名が交代で管理 する体制を取っています。
従って、13名の社員全員が一堂に会する!というチャンスはないのです。 
 
前回の出張の帰り際に、リーダーの3名に追加採用を任せていたこともあり、

現在のVietnam Dairokuには私は顔を知らない社員が3名いる筈でした。 


私とデザイナーの井端くんは、ダナン空港に到着したあと、そそくさとホテル
のチェックインを済ませると時計は既に21時を廻っていましたが、
「これからいきなり会社へ行ってみようか!」ということになり、
知らない社員の顔を見がてら夜食を持って、どっきりカメラ風に
「Mr.ホーただいま参上!!」というイベントを行うために
タクシーを飛ばして夜勤の最中の会社へ行ってみることにしました。
 
 
弊社が入居しているホアカイン工業団地は、ダナン市中心部から約11キロ。
夜間なら、車でおよそ20分の道のりです。
市内の中心部から離れているため団地に近づくにつれ次第に町の灯りも寂しく
なり、団地の廻りはとても薄暗く、どこがホアカインの入口かもわかりにくい
ほどです。
 
「この暗さでは、夜中の通勤は女性にはちょっと可哀相かも・・、」
という気がしてきます。
 
タクシードライバーには、
「ホアカインのRoad No10のダイク村だよ!」と伝えていましたが、
ホアカインに入ると、ドライバーは盛んに首をかしげながら同じところをぐる
ぐるぐるぐる迷い始めてしまいました。
私自身も、昼間と夜との風景のあまりの違いに、ナビゲーションをするどころ
かドラーバーと仲良く、「ここはどこ・・?私は誰・・?」状態に落ちいって
しまっていました。
 
 
ようやく、ダイク村にたどり着くとガードマンが2人、
「お前は誰だ!」という顔をして仁王立ちしています。
 
「ヤーヤーヤー!ご苦労さん!」
 
「俺は、ダイロクのMr.ホーじゃ!」
 
「今、出社したのじゃ!通せ!通せぃ縲怐I」
 
というと、とたんに愛想が良くなり門を開けてくれました。
 
 
ダイク管理棟の2階へ上がると、カーンさんが出てきてビックリしたように
「ここは、鍵がかかってますから裏から廻って下さい!」
というようなことをガラス越しに身振り手振りで伝えるので、
 
「そ縲怩ゥ!昔から身内や大事なお客は勝手口と相場が決まっているもんね。」
ということで、裏口から会社へ入り・・、
 
「Mr.ホーただいま参上!!」
 
社員達は筋書き通り・・、
「エッ!こんな時間に来てくれたの!」
みたいな驚きで私と井端君を迎えてくれました!
 
それが、狙いだったんだよね・・。
 
 
夜勤の5名は、練習を始めてまだ、一月ちょっとという段階なのですが、
とても丁寧な仕事ぶりです。
 
私が顔を知らない、後から追加採用されたヴーくんもフェイくんも他の3名と
遜色なく仕事をやっていました。
 
「チラシの切り抜きにしては、ちょっと、丁寧すぎるな・・。」
というきらいはありましたが、
一旦、手抜きを覚えてしまったオペレーターに、後で「もっと丁寧に・・」と
いってクオリティを上げさせる事は困難になるため、最初から、「日本で要求
される品質はこれ以上・・」と初めから丁寧すぎるくらいに仕上げるクセをつ
けさせる必要があるのです。
 
善哉!善哉!
 
 
カーンさんに、
 
「明日の夜、全員で食事に行こう!」
 
「急な話だから、来られる人だけで良いから、昼勤の人にも声をかけといて!」
 
 「日本料理がいいですか?中国料理がいいですか・」
 
「ベト飯でいこうベト飯で!そのほうがみんな喜ぶでしょ・・。」
 
 「わかりました・・、ホテルの近くのレストランを予約しておきます。」
 
「じゃ、頼むね・・。」
 
と告げて帰ることにしました。
 
 
・・・と、ここまで来たところで、お客さんとのアポの時間になってしまい
ましたので続きは次回にいたします。(スンマセン!)
 
(Mr.ホー)

 

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