メルマガ(アーカイブ)
(第8話)ベトナムの休日!
中国は、休みだらけじゃ!
というのが、ベトナムシフトを始めた一つの要因です。
中国では、会社によって休みの長短はあるものの
春節(旧正月)で二月上旬に、一週間から二週間、
ゴールデンウィークで一週間、
そして、国慶節(建国記念日)として10月1日から一週間程度をしっかり
休みます。
さらに、基本的には完全週休二日制のため土曜日は仕事をしません。
休日に仕事をしないというのは、中国では残業手当は150%の割り増し、土日休
及び休日出勤手当は200%の割り増しに設定されているため、提携先の社長は
極力休日出勤をさせたがらないからという理由があります。
しかし、午前中に入稿して夕方納品、或いは、夜入稿して翌朝納品、という
ペースで仕事をしている「激安!中国DTP」としては、
「土日は、しっかり休む!」という中国の体質はちょっと困りものですし、
「せっかく、調子が出てきたトコなのにまたここで一週間休みかい!?」
「また、お客様に『入稿しないでね』メールをださなきゃ!」と、
こちらの都合だけで言えば、中国の長期休暇の存在は、極めて迷惑で頭の痛
い課題なのでした。
『入稿しないでね!』メールを出したとはいっても、
毎日毎日業務が発生するお客様からは、「どうしても!何とかして縲怐I!」
という悲鳴のようなご要望がございますので、出来るだけ対応させていただ
くためにあれこれと策を講じることになります。
提携先に頼み込んで休日をシフトしてもらったり・・、
「お正月くらい家族や親族とゆっくりしたいよ縲怐I」という、何人かの中国
の若者から正月休みを奪ったり・・、
会社勤めではない遠隔地の在宅ワーカーさんたちに、
「みんなが休んでいるときこそ仕事をすれば豊かになれる!」などといって
休日の仕事を頼んだり・・、
といった、人でなし的な策を講じながらなんとかやりくりをしつつ切りぬけ
てきていました。
ベトナムは、土曜日も普通に働いている!!
という情報を耳にした私は、早速、ベトナムの休日を調べてみました。
すると、
○1月1日(元旦)
○テト(旧正月 旧暦12月31日縲怩P月3日)
○フンヴオン祭(旧暦3月10日)
※紀元前にベトナム北部を統一していた王家を祭る日
○南部解放記念日(4月30日)
※サイゴン陥落・・・1975年
○国際労働日(5月1日)
○建国記念日(9月2日)
※独立宣言・・・1945年
と、祝日はたったこれだけ!
さらに、土休もありません。
まさしく、短納期を謳う「激安!中国DTP」のために、
ベトナム政府が祝日を決めてくれているとしか思えません!
この休日の少なさが、「ベトナム人は勤勉である!」という評価の一助とな
っているのでしょうか。
思いおこせば、私が子供の頃の日本の学校というのは、土曜日も普通に学校がありました。
しかし、土曜日は半ドンで4時間授業で終わり!でした。
半ドン。
懐かしい響きです・・・。
また、私が高山へ戻った頃(およそ20年近く前)、弊社の休日は日曜と祝日と春の高山祭りだけでした。
余談ですが・・、
当時の大六印刷は、朝は8時始まりで5時定時、営業は私と若い営業見習い
君だけ、デザイナーもライターもいない会社でしたので昼間は営業や原稿運
びや集金にかけずり廻り、夜は社員が皆帰ったあとに、一人でコピーを考え
たり、デザインを起こしたりしていました。
会社内にも営業車にも、クーラーなどというものは無く、昼間は窓全開で飛
騨の山中をかっ飛ばし、夜は虫のさえずりを聞いて涼みつつ、カンプ起こし
から版下の修整や書体や色の指定などをしていたものです。
夕食は近所のそば屋から出前を頼み、10時や11時までシコシコと仕事す
ることなどはザラでした。
今から思えば、私もよく!働いていたもんです!
当時は、まだまだ「日本人は勤勉である!」とか、
「日本人は働き過ぎである!」とか言われていた頃です。
それで、「時短だ!時短!残業も減らして欧米なみに休日を増やそう!」
などという動きが出始めた頃でもあります。
ベトナムは戦後30年そこそこの国。
日本で言えば、
「大きいことはいいことだ!」の森永エールチョコレートや
「オー!モーレツ!」の丸善石油のCMに代表される昭和40年代的な
行け行けドンドン!の気分で驀進中!の状態といったイメージでしょう
か!?
休暇をのんびり過ごすより、働きに働いてまずは豊かに!!
に、価値を求めているということなのでしょう。
なにはともあれ、Vietnam Dairokuは、ベトナムの法律に則って、土曜日はも
ちろん営業しますし、年間休日60日の夜勤有りの体制で・・、
「働くことはいいことだ!」
「早く!1日100点突破してみんなで100万VNDプレーヤーに!」
「働きに働いてまずは豊かに!」
と、行け行けドンドン!の気分で驀進していきたいと思ってます。
(Mr.ホー)