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(第27話)土日をまたいだ出張
Vietnam Dairokuは、昼夜二交代で営業していますので基本的には社員全員が
一同に顔を合わせる機会はありません。
そのため私は、極力土日をまたいだスケジュールで出張する様にしています。
なぜならば、土曜日は夜勤がないため、
土曜の夜は、「7時だよ!社員全員集合!」ができるチャンスだからです。
土曜の昼間の営業が終わった後、18:30縲鰀19:00頃に指定の場所に集まって、
食事をしたり、カラオケへ行ったりし、日曜日は希望者を募ってワゴン車を調
達して小旅行!というのが最近のパターンです。
これまでの行き先は・・、
そぼ降る雨のフエ旅行。 シクロで巡るグエン朝廟・・。とか、
誰もいない海。 Bien Dong Resortでの半日のんびりステイ・・・。とか、
五行山の寺院巡り及び、汗だく山登りの苦行体験!とか
ダナン市天空の避暑地、Ba Naでのビール飲んで木陰でお昼寝ツアー・・。
などなど・・、を社員達と共に楽しんでまいりました。
社員達に、
「ここへ来るのは何回目?」と聞くと、
ほとんどの社員が、
「初めてです。」とか、まれに「二回目です。」などと言いますから、
まだまだ、休日には家族や友人とどこかへ行ってレジャーを楽しむなどという
のは贅沢なことであり、休日は、友人と海水浴へいくとかビリヤードやネット
カフェで過ごすといった、手近な遊びを楽しむことで満足しているようです。
感覚的には、昭和30年代の日本の庶民感覚といったあたりでしょうか・・。
3年程前に、中小企業基盤整備機構の国際化支援アドバイス事業で専門指導
員の先生に、
「ベトナム人は、小旅行とか食事会とかといった会社の行事を喜びますよ。」
というアドバイスをいただきました。
日本では、慰安旅行にしても新年会にしても「会社の行事」と名のつくものは
喜ばれなくなってしまいました。
大六印刷でも昔は、月3,000円づつ集めて積立をし、足りない分は会社が負担
するから二年に一度位は海外へいこうぜ!というノリで社員旅行をやっていま
した。
しかし次第に・・・、
「ここなら行くけどあそこなら行かない!」とか、
「積み立てたお金を戻してちょうだい!」などという声が増えてきて、
参加者が50%を切ってしまった年から、もう、やらなくなってしまいました。
ベトナムでは・・、
「少欲知足!」の精神があるためなのか?
「社長にたかれ!」の根性があるためなのか?
はたまた、娯楽のバリエーションが少ないためなのか・・?
「今夜!みんなで食事に行こう!!」
などと言うと、昼勤の社員はもちろん、夜勤明けの社員も、はたまた、病気で
休んでいた筈の社員も、或いは勝手に婚約者なども連れて来る社員までいたり
で、ささささーっと、ほぼ全員が集まってきます。
一声、かけただけでほぼ全員が集まってしまう!
というのは、とても気分がいいものです。
否!「気分がいい」状態を通り越して、「感動的!」でさえあります。
更に、乾杯!乾杯!乾杯!乾杯!乾杯!を続けるにつれて上がりまくるテン
ションには、最初から最後まで高歌放吟を続け、会場から追い出されるまで
延々と歌い続ける嵐のコンパで有名なW大の詩吟部員ですら、たじたじっ!
となりそうな程の「オソロシサ!」すら感じてしまいます。
その、上がりっぱなしで収まることのない若いハイテンションパワーに負けて
なるものか!と、悉く、乾杯チャレンジャーを退けまくる私は、いつしか単な
る酔っぱらいの!大暴れの!役立たずの!ホーおじさんに成り下がってしま
うのであります。
「小旅行とか食事会とかといった会社の行事を喜びますよ・・・。」
確かに社員達は喜んでくれますので、専門指導員の先生の教えに素直に従って
一応正解だったか!?
とは思っています。
本当に、社員満足のためなのか・・、
実は、自己満足のためなのか・・、
少し微妙になってきていている様な気もします・・・。
(Mr.ホー)