組版の怪人
組版の怪人とは
InDesign文書でストーリーやセルからあふれているテキストに自動的に長体をかけて収めるプラグインです。
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プラグインのダウンロード
プラグインをダウンロードするには、下記のページに移動し、申込フォームに入力します。
動作環境
Microsoft Windows/Adobe InDesign CS3(日本語版・英語版)
インストール
InDesignのアプリケーションフォルダのPlug-Insフォルダへ
Kumihan_no_Kaijin.plnを入れます。
(1).png)
アンインストール
InDesignのアプリケーションフォルダのPlug-Insフォルダの
Kumihan_no_Kaijin.plnを削除します。
使用法
InDesign文書ファイル内にスタイルシート(後述)を記述しておき、任意のタイミングで「怪人」→「スタイルシートを適用」コマンドを選択すると実行されます。
↓動作後
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サンプルファイル
さまざまなスタイルシートの動作を演示するサンプルInDesign文書ファイルsample01.indd~sample07.inddを用意しています。実際に効果を試していただけます:
- sample01.indd: あふれているストーリー・セルの中のすべての段落に長体をかけて収めるスタイルシートです。
- sample02.indd: あふれているストーリーの中のすべての段落に長体をかけて収めるスタイルシートです。この書き方では、あふれているセルについては関知しません。
- sample03.indd: あふれているセルの中のすべての段落に長体をかけて収めるスタイルシートです。この書き方では、あふれているストーリーについては関知しません。
- sample04.indd: あふれているストーリーの中の段落「style1」「style2」に長体をかけて収めるスタイルシートです。それ以外の段落にはさわりません。この書き方では、あふれているセルについては関知しません。
- sample05.indd: あふれているセルの中の段落「style1」「style2」に長体をかけて収めるスタイルシートです。それ以外の段落にはさわりません。この書き方では、あふれているストーリーについては関知しません。
- sample06.indd: あふれているストーリー・セルの中の段落「style1」「style2」に長体をかけて収めるスタイルシートです。それ以外の段落にはさわりません。
- sample07.indd: あふれているストーリーの中の段落「style1」に長体をかけて収めるスタイルシートです。 それ以外の段落にはさわりません。 長体をかける限度を20 %ポイントと指定しています。 長体をかける刻みを-2 %ポイントと指定しています。
また参考のために、サンプルInDesign文書ファイルsample_次.inddを加えてあります。将来のバージョンでは機能拡張してこのようなスタイルシートも書けるよう準備中です。
スタイルシート
このプラグインは、スタイルシートに記述した規則に従って動作します。
オブジェクトスタイル「style」をInDesign文書ファイルに作成し(スタイル定義内容は任意)、このスタイルを適用したテキストフレーム内にスタイルシートを記述してください。
よくある利用法については、サンプルInDesign文書ファイルからコピーして、必要に応じて段落スタイル名の部分を変更・加削するなどしてご利用いただけます。
スタイルシート記述
スタイルシートはCSS形式です。
記述例1
story:overset p {
fit:font-stretch;
}
あふれているストーリーの中のすべての段落に長体をかけて収めるスタイルシートです。(sample02.indd)
記述例2
story:overset .style1, story:overset [class="スタイル (2)"] {
fit:font-stretch;
}
あふれているストーリーの中の段落「style1」「スタイル (2)」に長体をかけて収めるスタイルシートです。(sample04.indd)
記述例3
td:overset .style1, td:overset .style2 {
fit:font-stretch;
}
あふれているセルの中の段落「style1」「style2」に長体をかけて収めるスタイルシートです。(sample05.indd)
記述例4
story:overset .style1 {
fit-method:font-stretch;
fit-limit: 20;
fit-step: -2;
}
あふれているストーリーの中の段落「style1」に長体をかけて収めるスタイルシートです。 それ以外の段落にはさわりません。 長体をかける限度を20 %ポイントと指定しています。 長体をかける刻みを-2 %ポイントと指定しています。(sample07.indd)
記述例5
story:overset .style1 {
fit:font-stretch 20 -2
}
記述例4の簡略記法です。
仮想タグと仮想クラス
このプラグインでは、InDesign文書の中に、以下のような仮想タグがついていると仮想します。これらをスタイルシート上でタイプセレクタとして使用できます:
- 段落にpタグ
- ストーリーにstoryタグ
- セルにtdタグ
※InDesign文書中に実際にこういったXMLタグがついている必要はありません。
各段落に、その段落スタイルと同じ名前のclass属性値が設定されていると仮想します。これをスタイルシート上でクラスセレクタか属性セレクタとして使用できます。
擬似クラス
‘:overset’
このプラグイン独自の擬似クラス:oversetは、あふれている対象を選択します。
調整プロパティ: ‘fit-method’, ‘fit-limit’, ‘fit-step’, および’fit’
このプラグイン独自の調整プロパティは、書式・レイアウト調整の方式や限度・刻みを指定します。’fit’簡略プロパティは調整の方式・限度・刻みをまとめて指定し、それ以外の調整プロパティはこれらのうちのいずれか一つのみを指定します。
‘fit-method’
このプロパティは調整の方式を指定します。
| 値: | font-stretch | none |
| 初期値: | none |
| 適用対象: | 段落 |
値として、以下のキーワードのうちのいずれか一つをとることができます:
- font-stretch
- 自動的に長体をかけます。
- none
- 調整を行いません。
‘fit-limit’
このプロパティは調整の限度を指定します。調整していく過程で、たとえまだセレクタがマッチしていても(そのストーリーのあふれがまだ解消されていないなど)、対象内のいずれかの文字がこの限度を超えて調整されることを許さず、その直前で調整を終わらせます(対象内のそれ以外の文字がまだこの限度に達していなくても)。このプロパティの具体的な定義は、fit-methodプロパティの値によって異なります:
fit-method: font-stretchのとき
fit-methodプロパティの値がfont-stretchのとき、fit-limitプロパティの定義は以下のとおりです:
| 値: | <数値> | <em単位の長さ> | auto |
| 初期値: | fit-stepプロパティが正の値なら300、負の値(初期値)なら30 |
| 適用対象: | 段落 |
値として、以下の型のうちのいずれか一つをとることができます:
- 数値
- 長体をかける限度を、正の整数または実数のパーセントポイント値として指定します。
(例)値「50」を指定すると、fit-stepプロパティが負の値のとき、対象内に長体比率50%を下回る文字が現れる直前まで長体がかかります。 - em単位の長さ
- 長体をかける限度を、正の整数または実数のem単位の長さとして指定します。対象内の各文字についてそれぞれ長体比率100%の状態を1emと見なします。
(例)値「.5em」を指定すると、fit-stepプロパティが負の値のとき、対象内に長体比率50%を下回る文字が現れる直前まで長体がかかります。 - auto
- 初期値。
※InDesignで長体比率として指定できる範囲を超えて指定した場合は、InDesignで長体比率として指定できる限度を値として指定したと見なされます。
fit-method: noneのとき
fit-methodプロパティの値がnoneのとき、fit-limitプロパティは無視されます。
‘fit-step’
このプロパティは調整の刻みを指定します。このプロパティの具体的な定義は、fit-methodプロパティの値によって異なります:
fit-method: font-stretchのとき
fit-methodプロパティの値がfont-stretchのとき、fit-stepプロパティの定義は以下のとおりです:
| 値: | <数値> | <em単位の長さ> | <パーセント値> | auto |
| 初期値: | -1 |
| 適用対象: | 段落 |
値として、以下の型のうちのいずれか一つをとることができます:
- 数値
- 各文字の長体比率に等差的に加えていくべき刻みを、正負いずれかの整数または実数のパーセントポイント値(単位は記述しない)として指定します。
(例)値「-10」を指定すると、90%の長体比率の文字は80%, 70%, …と長体がかけられていき、75%の長体比率の文字は65%, 55%, …と長体がかけられていきます(セレクタがマッチしなくなるか、限度に達するまで)。 - em単位の長さ
- 各文字の長体比率に等差的に加えていくべき刻みを、正負いずれかの整数または実数のem単位の長さとして指定します。対象内の各文字についてそれぞれ長体比率100%の状態を1emと見なします。
(例)値「-.1em」を指定すると、90%の長体比率の文字は80%, 70%, …と長体がかけられていき、75%の長体比率の文字は65%, 55%, …と長体がかけられていきます(セレクタがマッチしなくなるか、限度に達するまで)。 - パーセント値
- 各文字の長体比率に等比的に加えていくべき刻みを、正負いずれかのパーセント値として指定します。段落内に長体比率の異なる文字が混在しているとき、それらをプロポーショナルに縮めていくことが可能です。
(例)値「-10%」を指定すると、90%の長体比率の文字は(90の10%は9なので)81%, 72%, …と長体がかけられていき、75%の長体比率の文字は(75の10%は7.5なので)67.5%, 60%, …と長体がかけられていきます(セレクタがマッチしなくなるか、限度に達するまで)。 - auto
- 初期値。
※値の絶対値が0.01, 0.0001em, 0.01%より小さい場合は、fit-method: noneが指定されたと見なされます。
fit-method: noneのとき
fit-methodプロパティの値がnoneのとき、fit-stepプロパティは無視されます。
‘fit’
| 値: | <’fit-method’>[ <’fit-limit’>[ <’fit-step’>]?]? |
| 初期値: | 各プロパティを見よ |
| 適用対象: | 段落 |
以下の2つの宣言群は互いに同等です:
{ fit: font-stretch 30 -5; }
{ fit-method: font-stretch; fit-limit: 30; fit-step: -5; }
項目を省略するとautoを指定したと見なされます。すなわち、以下の1つ目の宣言は2つ目の宣言群と同等です:
{ fit: font-stretch 30; }
{ fit-method: font-stretch; fit-limit: 30; fit-step: auto; }
また、以下の1つ目の宣言は2つ目の宣言群と同等です:
{ fit: font-stretch; }
{ fit-method: font-stretch; fit-limit: auto; fit-step: auto; }
スタイルシート記述上の注意
- 擬似クラス:oversetは現在のところ、単独で用いたり、全称セレクタ*に付けて用いたりはできず、必ずタイプセレクタに付けて使用する必要があります。
- 段落スタイル名が記号や空白を含む場合には、クラスセレクタとして直接記述することはできませんので、属性セレクタとして記述すると便利です。例: [class="本文 (2)"]
- 上述以外のプロパティ、子結合子>、兄弟結合子+等、:first-child擬似クラスには未対応です。
- コメントは書けません。
バージョンアップ
随時こちらでお知らせしていきます。
InDesign CS4, CS5, CS5.5版およびMacintosh版についても順次移植リリースする予定です。
お問い合わせ
お気づきの点やご要望などをぜひお寄せ下さい。今後の開発の指針とさせていただきます:
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履歴
- 組版の怪人 バージョン0.4(2012年3月8日)
- 段落スタイルを属性セレクタでマッチできるようにした。
- 組版の怪人 バージョン0.3(2012年2月21日)
- 長体をかける限度を指定できる機能。
- 長体をかける刻みを絶対値か相対値で指定できる機能。
- 組版の怪人 バージョン0.2(2012年2月1日)
- ストーリーがあふれているかセルがあふれているかによって、また、段落スタイルによって、長体をかける段落をスタイルシートで絞り込める機能。
- 組版の怪人 バージョン0.1(2012年1月14日)
- あふれたストーリー・セル内のテキストに長体をかけて収める機能。

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